目が覚める。
ひとりには少し大きいベッドは、ときどき妙に居心地が悪い。
起き抜けの背中の痛みは、昨日の自分が置いたままにしたスマートフォンのせい。
小さくため息をついて手に取る。
画面の向こうには、今日も楽しそうな人がいて、嬉しそうな人がいる。
誰かの「うまくいっている」が流れていく。
そのたびに、心が、どこかが少しだけささくれる。
見なければいい。
そんなことは、とっくに知っている。
そんな朝を何度も繰り返して、それでも、良くも悪くも生きてきた。
朝、ゆっくりとコーヒーを淹れるような暮らしは、前世の記憶よりも遠い。
だから、この場所くらいは無理をしなくていい。
いい顔をすることも、誰かに合わせることも、ここでは必要ない。
そのままで、どうぞ。
少しだけ肩の力が抜ければ、それで十分。
取り繕わなくても、美しいものはちゃんと美しい。
今日、好きだと思えるものをいくつか手に取れたなら、そのことだけで、明日の朝は少し違って見えるかもしれない。
明日は連休最終日。
特別なことは何もありません。
いつも通り、10時から。
お待ちしています。
