名所を巡ることなのか。
景色を集めることなのか。
旅とは、どこへ行くことなのだろう。
ドイツ、ヴッパータール。
100年以上前から、空を鉄道が走る街。
そんな少し不思議な街で暮らす青年が、ふらりと訪れてくれた。
ヴッパータールは、ドイツ西部にある人口36万人ほどの街。決して小さな街ではない。
デュッセルドルフから電車で30分ほど。大きな都市の近くにありながら、空を走る鉄道が今も日常の風景として残っている。
そんな場所から日本へ旅に来て、京都を歩き、札幌を訪れ、そして帰路の途中で福島へ。
福島は、きっと旅の目的地ではなかった。
それでも、その小さな偶然が、この店へと続いていた。
お互いにたどたどしい言葉を選びながら、旅のこと、暮らしのこと、街のことを話した。
言葉は多くなくても、人となりは、不思議と伝わってくる。
地図の上では遠く離れた街が、誰かひとりと出会うだけで、急に身近な場所になることがある。
旅は、どこへ行ったかよりも、
誰と出会ったかで記憶に残るのかもしれない。
今日は、そんなことを思った一日だった。
ふと思えば、この店にある道具のいくつかも、遠いドイツからやってきてるな。
明日はお休みです。土曜日にお会いしましょう。ワンオペですが、きっとのんびりかと。
お待ちしてます。
