「僕は古いものが好きです。しかし、正確には古いから好きなのではない。古くてもよくないものはたくさんある。」
平野勝之「使い込まれた愛用品が物語る、ヴィンテージのある暮らし」
『MEN’S Precious』2020年冬号
彼は結局、長く使えるもの、使えば使うほどよくなるものを選ぶようになったそうです。
古いものでも新しいものでもいいのだけれど、いつの間にか古いものに行き着いていた、と。
なんとなく、その感じが好きです。
古いものだからいい、ということではない。新しいものにも良さがあるし、今の暮らしには今のものが必要なこともたくさんあります。
ただ、「古いもの」を新しく作ることはできない。
誰かが使い、時間が経ったものは、あとから同じものを作ろうとしても、たぶん同じにはならないでしょう。
今日は大物もいくつか運んだりして、腕、背中、腰はパンパンでなかなかしんどい一日でした。
それでも明日の準備を終わらせて、明日の朝はいくつか焙煎。14時から皆様をお迎えしたいと思います。
ひどい雨に、ひどい台風になるのかもしれませんが。
そういえば、コーヒーも少し似ているのかもしれません。
今のスペシャルティコーヒーには、新しい品種や精製方法、抽出方法が次々と出てきます。
これまで知らなかったような味わいに出会うこともある。
そういうコーヒーは、とても面白いし、飲んでいて楽しい。
僕自身、そういう最先端のコーヒーが好きです。
抽出だって、今の新しい方法を使っています。
でも、何もかも新しければいいわけではない。
精製方法ひとつとっても、ウォッシュドのように昔からあるものがある。
それも、今の品種や焙煎、抽出と組み合わせれば、ちゃんと今のコーヒーになる。
古いものと新しいもの。
どちらかを選ぶというより、その時々に、自分がいいと思うものを選んでいるだけなのでしょう。
ものもコーヒーも、そういうところが面白い。
古いから残すのでもなく、新しいから追いかけるのでもなく。
ただ、いいと思ったものを、もう少し先まで残してみる。
コーヒーを通してそんな体験を。
明日もお待ちしてます。
14時から。月曜日の夜です。
それでは。
