「玉ねぎね、箱で買ったら重いの」
それはそうなんだけど…。
彼女のひと声で卸町の市場へ。ついでにじゃがいも。これも重い。
買い物帰りに、その足で福島県立美術館の猫づくしへ。
あづまのイベントには時間が遅くなってしまい、ふと思い出した立子山のサラミを買いに行くことに。
寄り道の一日。
いろいろと状況は変わっても、今もこうして二人で出かけている。特別なことをするわけではない。どれも、昨日や今日の思いつき。
玉ねぎとじゃがいもとネコとサラミ。
そんな、普通なら何でもない一日が、僕には特別なのです。
夜、仕事場に戻ってコーヒーを淹れ、これからのことを考える。
やることは、もう見つかっている。
どこまで実現できるのかは分からない。自分ではどうにもできず、ただ待つしかないこともある。
それでも、できない理由を並べるより、今の自分にできることを考えていたい。
「時間の速度をゆっくりにするのだ。
考えるとは、ゆっくりした時間を、いま、ここにつくりだすということだ。
独りでいることができなくてはできない。」
長田弘『一日の終わりの詩集』「空の下」
長田弘さんは福島市生まれの詩人。福高から早稲田の一文へ進みました。
見過ごしてしまうような日常の時間や、身近なものを通して、生きることや考えることを静かに見つめた人です。
福島県立図書館には「長田弘文庫」があります。機会があれば、作品も手に取って見られると良いかもしれません。
そういえば、保原に疎開していた江戸川乱歩が通ったのも、福島県立図書館でした。
そんな話も、また今度。コーヒーとは関係ないのですけど。
明日もお休みです。
答えはまだ出ないけれど、明日も少し考えます。

