そんなら今度幻燈会のときさしあげましょう。幻燈会にはきっといらっしゃい。この次の雪の凍った月夜の晩です。
宮沢賢治 雪渡り
あっという間に雪景色が戻ってきました…。重い湿った雪。降り続くのでしょうか。
きっと凍ってしまうことはないでしょうけれど。きつい寒の戻りです。
気温や湿度の影響と言っても室内だし、ストーブもたいておりますから、あまり大きく左右されるということはないとは思いつつ、やはり少々焙煎プロファイルを変えたりします。
その辺の匙加減は各人の思う通りに如何様にも考え方があります。ただ、やはりいつも通りの感じは得られないのは確か。
「そいじゃきつねが人をだますなんて偽かしら。」紺三郎が熱心に云いました。「偽ですとも。けだし最もひどい偽です。だまされたという人は大抵たいていお酒に酔ったり、臆病でくるくるしたりした人です。」
宮沢賢治 雪渡り
経験や知識が邪魔をして「こうあるべき」という固定観念に縛られることもしばしば。
「狐は騙すもの」などと決めてかからなければ、良きことが見えてくるのではないでしょうか。
「焙煎ははこうでなければ」というのは、たいていは思い込み。眼前に広がった良き世界を、狭い視野で決めてかかっては面白くもなし。
本日も、感じの良い、面白しと感じるコーヒーをお出しできるよう焙煎を。
明日は10時からいつものように。雪が凍ってなければ良いのですが。
#unit_coffee_stand