茶に酔う、と中国人が言うが、これがその酔いだろうか。脳のどこかに確かにふわりとした酩酊感があるけれど、酒の酔いと違って体は軽くなっていく。
村田喜代子 雲南の妻
デーホンやバオシャンなど、雲南のコーヒーがとてもよく出ます。本日もかなりのお客様がデーホン。
豆売りでも先週焼いたデーホンはすでに完売です。独特の香りが新しいコーヒー体験をもたらしてくれるかと思います。
雲南は北京から南西に2,500キロ。ベトナムやタイ、ミャンマーやラオスに行くほうが近いようです。
飛行機を使えば日本からは約1日あれば雲南省の中心都市「昆明」に着きます。上海や香港を経由する形なので、上手に繋がればですが。
ちなみに飛行機が苦手な場合はフェリーや鉄道を使ってだいたい5、6日でつけるようです。
雲南省昆明は人口700万人の大都市。昆明から徳広(デーホン)芒市へは飛行機で2時間。陸路で8時間ほど。
境をなすミャンマーは多民族国家でありながらも、民族という観点で語られることは少ないような気がします。
ミャンマー内戦は、長年にわたり直面している複雑な民族問題を背景にした紛争ですし、イギリスからの独立も結局ビルマ族とその他の少数民族の対立や闘争が激化する契機となっていったようですし。
ミャンマーには大きくわけて8つの民族、少数民族を合わせると135の民族がいると言われています。
ミャンマーの8民族とは、ビルマ族、モン族、カチン族、カヤー族、カレン族、チン族、ラカイン族にシャン族。
ミャンマーと接する徳広(デーホン)は中華人民共和国雲南省徳宏タイ族チンポー族自治州。シャン族含めて、少数民族の自治州です。
民族という観点から、今の世界を捉え直すべき重みを感じる歴史があります。
言っても、中国本土は深圳くらいしか訪れたことはないですし、ここらの歴史もあまり分からないので、語れないですけど。
雲南のコーヒーは普洱茶などの発酵過程などを踏襲して精製しているものもあり、独特の芳香があります。
デーホンはまだお出しすることできますので、是非とも雲南のコーヒーに酔ってみられては如何。
明日もいつも通りに10時から。ゆるりとお待ちしております。
#unit_coffee_stand