吉田篤弘 「月とコーヒー」あとがき
ほぼ毎日コーヒー豆を焼いています。そして毎日コーヒーを淹れています。
やっていることと言ったらそれくらいです。
なんとなく読み返した短編集「月とコーヒー」のあとがきに「いつでも書いてみたいのは、そうしたとるにたらないもの、忘れられたもの、世の中の隅の方にいる人たちの話です」と。
メインとかセンターとか、最先端とか、そういう所からは離れた隅っこで、こそっと日々の暮らしを楽しんで居たいですね。
日の当たるところにいたいと思っても、目眩しちゃうので僕にはそもそも無理なんですけどね。
福島にも、そういう場所にいる人や居たい人は他にいらっしゃいますのでお任せです。
本日は、天候の悪い中にも関わらず、足をお運びいただけたお客様も多く、嬉しい限りです。
特別なものは何もなく、ただ自分なりの表現のコーヒーを。それでもわざわざお越しになっていただけるお客様もいらっしゃり、コーヒーを淹れる機会を下さる方もいます。
ゲストである皆様のことをしっかりと考えつつ、可能な限り喜んでいただける自分の表現を、地味に続けていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
お客さまはお店を育ててくれます。驕ることなく、臆することなく、でもきっと地味に(笑)コーヒーを淹れさせていただければ幸い。
明日は、私用につきお休みをいただきます。ご足労なきよう、ご承知おきください。
#unit_coffee_stand