ここは農業が盛んで、阿津賀志山の麓から広がる農地では米や桃を中心に様々な果実などが栽培されています。
昔はもっと杏も生産されていたようですが、現在は後継者の問題などもあり減少してしまっているようです。
後継者問題が孕むものは様々ですが、その現状から抜けて復活を目指そうとする生産者さんも最近は出ているようです。
持地遠藤農園 @mochiji_endou_nouen の持地さんもその1人です。米やら何やら色々育てている若手の生産者。料理人でもあります。経歴面白いので機会があったら話しかけるといいですよ。よく喋ります笑
その国見の杏。甘くて美味しいという果実とは正直ちょっと違います。酸味と香りが際立っているという方が近い表現。
もちろんそのまま生食も可能で、品種によっては甘みが強かったりします。なかなかそのまま杏を食べるという機会はないかと思いますが、収穫体験などもやっていますから来年にはぜひ。
この杏をじっくりと煮詰めます。水分は杏からでたもののみです。通常のジャムよりも糖度は落としてあります。
身体に良いとかそういうことではなく、この杏の酸と香りを活かすにはおそらくこの辺りという落とし所が低い加糖率だったという感じです。
昨年は国見の杏のレアチーズケーキでしたが今年は国見の杏のカッサータです。
カッサータはイタリア、シチリアの伝統的なドルチェでアイスチーズケーキのような感じです。
リコッタではなくクリームチーズと生クリームで北海道産。舌に馴染みやすいかと思います。ここに国見の杏のジャムを練り込んでいます。
洋酒などはあえて使わず、さっぱりとしたチーズと杏の爽やかな酸を活かしました。杏の香りを楽しんでいただけるのではないでしょうか…たぶん。
冷凍・半解凍・全解凍の3つの温度帯どの辺りでも美味しく召し上がれるように仕上げています。ゆっくりとお召し上がりください。
浅煎りのニカラグアのプロメティードやコロンビアのラス・ペルリタスと合わせるのは良いかと思います。
意外と雲南デーホンでも後味の余韻が良く楽しめます。深めがお好みならブラジルのマルシアーノ。
色々書きましたが、とりあえずカッサータです。最初冷たいやつです。
ぜひ楽しんでいただけると嬉しいです。明日16日からお出しします。
明日は10時から18時まで。蒸し暑そうですが、店内は涼しくしてお待ちしております。
#unit_coffee_stand