一八九五年、ドーナツをひたして食べるという発見がなされたが
そのこと自体、あまり広く受け入れられることはなかった。
菅原敏 アメリカ映画 珈琲夜船
雲南徳広
DEHONGの今年のロットは、昨年のロットよりもちょっとお澄まししています。
昨年の発酵よりも穏やかでさらりとして、上品です。
桃やライチ、凍頂烏龍のような華やかなフレーバーは基本的に変わらないのですが、それら全ての主張が上手く一致していてうるさくないのです。
派手で、発酵感が強く、主張の強いコーヒーが、何かスペシャルティコーヒーの条件のようにされていた気がするのです。
僕の好むそれは、そことは違っていて、ある種、穏やかでもあり華やかでもある、相反する要件が上手に調和しているコーヒーが好きです。
今年のDEHONGのロットはそう言う側面をよく出してくれます。そもそも雲南のコーヒーはそのクオリティが年々上がっています。
昔はただ派手な発酵感が目立っていましたが、年々落ち着き、今年のロットはクリアでさらりとした特に良いコーヒーだと思います
華はあるのだけれど、何処か控えめな、そんなコーヒーに仕上げる焙煎で、皆様にお届けできれば幸い。
ニュークロップもまた皆様お楽しみください。
派手なだけでは、疲れちゃうので…休まりません。ちょっと奥ゆかしい感じがよろしいです。
ちなみにドーナツを浸しては絶対にいけません。
明日からはイベント出店が続きます。店舗はお休みとなっておりますので、ご留意ください。
#unit_coffee_stand