2026.04.15

.天気予報通りの卯月の雨は、夜空を霞ませて、シトシトという歌声を奏でながら、葉桜を濡らしています。店仕舞い後の店内には、何...


天気予報通りの卯月の雨は、夜空を霞ませて、シトシトという歌声を奏でながら、葉桜を濡らしています。

店仕舞い後の店内には、何やら呪詛を吐きながら焙煎する青年とぼんやり雨を眺める中年の男。

聴くとは無しに聞こえてきた、「別に良いじゃない、そういう仕事なんだから?」と嘯いていた女性のお客様の会話の言葉がなぜかぐるぐると。

僕らの会話といったら下世話な与太話とコーヒーの事ばかり。阿呆な訳です。

先日食べたあるラーメンは、全く派手さなんかなくとも沁み入る。こういうものが素敵です。

コーヒーにたくさん関わると、結局派手な方向には向かず、落ち着いた味を求めてしまいます。

豆の選択にも焙煎にも抽出にも正解はないわけで。という事は、恐ろしいことに終わりがないわけです。

落ち着いた味や香りというものも、結局正解のないまま探り続けるのが正解なのでしょう。

でも別に良いじゃない、そういう仕事なんで。

もしかすると、「美味しいね」と言ってあの人が笑顔を向けてくれた時のコーヒーが僕の正解だったのかもしれないのだけれど。

それで良いのだけれど、その味はもう分からなく。

今日もお時間をいただきありがとうございました。どうしてもコーヒーは急げないもので。

明日も10時から。お待ちしてます。ちょっと派手なコーヒーで…。



#unit_coffee_stand

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