焙煎を終え、外に出ると、甘やかで甘美な、でも少しだけ寂しくなるような微かな香りが、ふと鼻先を通り過ぎます。
それがあっているのかどうか、分からないのですが、月桂樹の花でしょうか。
アポロンの求愛から逃れるため、その身を月桂樹に変えたダフネ。アポロンは永遠の愛の証として月桂冠を作り身に付けたそうで…。
「一度愛されてしまえば、愛してしまえば、もう忘れることなどできないんだよ」
夏目友人帳 第2話
神は人の敬によりて威を増すとのことは「御成敗式目」にあります。
小さなお社に住まう小さき地の神は、信仰を失えば消えゆく存在。
信仰心などというような大層なものではなくとも、自然と手を合わせ首を垂れることを日課に。
今日はいつもと違って、その姿をじっと見つめられ続けました。何するものぞと言わんばかりに。
信仰する者がいなくなったとしても、その想いは神とて忘れられるものではないのかもしれません。
その身が消えてしまうとしても、自分を愛してくれた者がいたのなら、その繋がりや想いは消えずにあり続けるのかもしれません。
2分20秒の抽出で生まれる240gのコーヒーの香り。
それももしかすると、甘やかな気持ちを思い出させてくるることがあるやもしれません。
明日も10時から。お待ちしてます。
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