Tu m’as donné ta boue et j’en ai fait de l’or.
Charles Baudelaire, Les Fleurs du mal(『悪の華』), épilogue
今日は一日、外に出ず、部屋の掃除。結局、買い出しには出ることになったけれど。
必要なものがなかったり、どうでもいいものばかり増えていたり。
ちょっと殺伐としてもいる。退廃的と言うとかっこいいけれど。
休憩でコーヒーを淹れようと道具を並べ準備するとフィルターがない。
ふと目に入ったのはキッチンペーパー。以前お客さんがこれで淹れた話しをしていたのを思い出した。
半信半疑で折りたたみ、お手製格安シバリストを、カリタに押し込んで抽出。
豆量13g。挽き目は30クリック。湯温92度。湯量200g。サクサクッと強めに5投。まぁ、飲める。
本来の用途ではないから飲んではいけない成分が出てないとも言い切れない。アホっぽくて嫌いじゃない。
ボードレールは『悪の華』のエピローグで、「君は私に泥を与えた。私はそれを黄金に変えた」と書いた。
キッチンペーパーを黄金には変えられないけれど、一杯のコーヒーには変えられた。
親愛なるデカダンス。
世界の美しさは完成されていないところにある…。
明日はいつも通り10時から。
キッチンペーパーでは抽出しません。
