絶望の後にあるのは肯定。
まぁ、絶望することなんてそうはないですけど。だから、肯定するなんていう優しさも、絶望と同じくらい、そうそうない。
ただ、疲れたなぁと思うことはあって。
「when this joke is tired of laughing
I will hear the promise of my Orpheus sing」
David Sylvian「Orpheus」
『Secrets of the Beehive』(1987)
(この人生という冗談に、笑うことすら疲れてしまったとき、オルフェウスが歌う「まだ終わってはいない」という約束を、きっと僕は聴くだろう。)
人生なんて、いい加減、笑うことすらできない冗談のようなものです。
それでもやっぱり立ち止まりたくはなくて、大なり小なり、何ができるかを考えています。
ギリシア神話のオルフェウスは、愛する妻を冥界から連れ戻そうとします。
彼は美しい音楽を奏で、冥王ハデスの心をも動かします。
「地上へ戻るまで、決して彼女を振り返ってはいけない」
そんな条件を与えられ、オルフェウスは妻を連れて地上へ向かう。
けれど、もう間もなく地上というところで、オルフェウスは不安に耐えられず、振り返ってしまう。
冥界から取り戻そうとした愛する妻を、自らの不安によって、また失ってしまう。
失ったものを取り戻すことはできない。
それでも、オルフェウスの歌は続いている。
生きることとは、答えを得ることではなく、学び続けることなんだと思います。
取り戻す物語ではなく、失う物語。
ただ、失っても「まだ終わりはしない」という美しい歌は続きます。
まだ何も解決していない。でも、それでも明日はある。
ここには、否定できない「明日」という美しさがあると思います。
今日は朝からバタバタして、いろいろ至らず。
それでも少しだけ今後のことを話してワクワクしたり、焼いた豆を、焼いた分だけお買い上げいただいたり。
良いことも、そうでもないことも、どちらも。
そうして続いていくのでしょう。
明日も10時から。
終わることなく、当たり前に続いていく今日があります。
それは、美しいことです。
