青い空は海のよう
潜るように沈むように
泳げたら幸せだと
上を向く虚な顔が一つ
ミセカイ「104Hz」
52ヘルツ。
他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴くこの鯨の呼声に、応える鯨はおそらく皆無。
何も届かず、何も届けられない。
何を想い、深い海を彷徨うのか。
世界でもっとも孤独な鯨。
ひとりでいれば傷つかない。
そう思っていたけれど、必ず人は人と繋がるし、だから傷つくこともあります。
52Hzの鯨は、応えるものがなくても、それでも鳴き続けます。
この鯨のように、声をあげても届かない人がいます。
声をあげることすらできない人もいます。
僕は、そんな人たちの声を聞けるといいと、ずっと思ってきました。
人のいなさそうな、ちょっとだけ深い場所。
声を発するでもなく、ただそこに居るだけ。
誰かがいる。
それだけのことに、胸を撫で下ろす自分がいます。
ひとりぼっちが二人。
合わせて104Hz。
ちょっと寒くなってきて、至って透明な空気のなか。
声を発することはなくとも、澄んだ空の下の、澄んだコーヒーは、僕にも、君にも、同じ温度を伝えてくれます。
素敵な三連休をお過ごしください。
三連休は外で淹れておりますので、お店はお休みです。ご足労なきように。
