赤赤しい夕焼
そのしたにぎつしりつまつた街と家家
それを見てゐるとつかれてくる
そこからなにが映つてくるか
室生犀星「未完成の詩の一つ」
秋の夕景は、景色を見ているはずが、いつの間にか自分の内を見ていることがあります。
誰そ彼と問いたくなる時間帯には、名をつけられない寂しさに、そわそわすることがあって。
それは昼間の賑やかさが、ふと消え去るからなのでしょうか。
夕景が美しければ美しいほど、なぜか心が疲れてしまうこともあります。
コーヒーは限りなく澄んでいて、そこに苦味はなく。
どんな時にも、香りと温度は、自分を今と繋いでくれます。
夕景に音が戻ります。
窓にもたれて自分はそれをきいてゐる
室生犀星「未完成の詩の一つ」
明日僕は東京ですから、お店はお休みです。喧騒に潰れないように歩きます。
