われわれの思索のしかたはとかくそう云う風であって、美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える。
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
すべてを鮮明に見せるのではなく、見えない部分があるからこそ、想像力や趣が生まれる。
それは日本的な「美意識」であって、暗いから美しい、見えないから美しいという事ではありません。
浴場入口→の先は壁でした。
浴場入口の先が「壁」だと見えなさすぎて流石に美しくはないです。
その先の入口も、入り口の奥にまた入り口。さらに浴場の入り口がふたつあるのでワクワクしました。
美しいかと言われると分かりませんが、昔はこういう建物をいいなと思ったことはなかったので、感覚は歳とともに何か変わってくるのでしょう。
ちなみに僕は眼鏡を外すと美しい世界が広がります。
薄ぼんやりとして、盛大にハレーションを起こした煌びやかな世界。
眼鏡を忘れた時のコーヒーは、概ね勘で淹れた感覚的な美しい液体になります。
明日は10時から。いつも通りに。
久々のアルコール。眼鏡は忘れずに。
