立待月
月齢16.5
欠け始める月
大きな月が見えますよ、と教えてもらったのですが、帰る頃にはもうどこにも。
月はほとんど満ちているけれど、見ることができない。
月が欠けているわけでも、月明かりが弱いわけでもない。そこにあるはずのものが、雲に遮られて。
「定めなく時雨るる空の村雲に
幾度同じ月を待つらむ」
源泰光 『新古今和歌集』巻第六・冬歌
時雨の空に、幾度同じ月を待つ。
移ろう空の下、雲に遮られ、それでもなお月を待つのは、
変わりゆくものの向こうに、変わらぬものを求めているのか。
それともただ、月を見ずにはいられないのか。
見えない未来に、少しばかりの不安を抱き過ごしているので、
今日のコーヒーは、少しばかり苦いのでしょうか。
明日も10時から。
苦味のない、澄んだコーヒーを。
