【伊達市、福島市、二本松市】
社長は何代目ですか? |
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武家の時代から数えて、十九代目になります。大正五年に奥の松の商標登録をしました。、創業三百四年という長い歴史を持つ酒蔵の社長になり、更に本社工場とは別に安達太良山の麓に所在し、酒造りに最適な環境の下で奥の松の原酒を造っている東日本酒造協業組合の理事長も長年兼任しています。 |
インターナショナル・ワイン・チャレンジ「日本酒部門」でナンバーワンになった経緯は? |
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いろいろな部門がありますが、まず山形で審査会が行われ、「吟醸の部」でこの「あだたら吟醸」が一位になりました。ロンドンで発表になったチャンピオン・サケは、その部門の一位を集めて行われました。「あだたら吟醸」は四合瓶で千円程度のお酒ですが、五千円やそれ以上の価格のお酒を抑えてチャンピオン・サケに選ばれました。ですから、毎晩晩酌で楽しめるようなお酒が、その賞をいただいたという事です。 |
受賞後の反響はいかがでしたか? |
かなりありました。この価格で賞をとったということにも意味があるでしょうけど、今は全体的に純米嗜好なんですね。ラベルを見て醸造アルコールと書いてあると避けてしまうような時代なんです。でも「あだたら吟醸」は醸造アルコールを使っている、アルコールを添加しているお酒が賞をとったということは、日本酒業界全体としても良いことだと思います。 |
福島に対する思いは? |
端的に言いますと、全国販売しても南の方は福島のお酒が入っていません。そこを弊社が広げていきたい。全国鑑評会に出す高価格なお酒の技術で、その他のお酒も造っています。ですが知名度が追いついてこないですね。そこを挽回して、福島のお酒を全国にとどめず、世界へ広げていきたいと思っています。 |
遊佐 丈治 |
奥の松酒造株式会社 |
◆ インタビュアーから ◆ お忙しい中、貴重なお話をいただきありがとうございました! 地元福島のお酒が世界で認められたことは、私達にとってもとても嬉しいニュースでした。 今後も益々のご活躍をお祈り申し上げます。 |
写真担当:M.T インタビュー:D.Mでで |