福島県北地域のおくやみ情報


ご遺族も取り込んでいるので、短く簡潔な言葉が良いです。月並みですが「この度は御愁傷さまです」や「心からお悔やみ申し上げます」でかまいません。 悲しんでいるご遺族から故人が亡くなった経緯を聞くことは、悲しみを深めることになりますので避けましょう。
▼ キリスト教式の場合の注意
キリスト教式の場合、ご遺族へのお悔やみの言葉で「ご愁傷さま」を使うことが出来ません。キリスト教での死は神の国における永遠の生への出発を意味するからです。ご遺族へはねきらいと慰めの言葉をかけ「安らかな眠りをお祈りいたします」といった言葉かけをすると良いでしょう。
▼ 忌み言葉
不幸を連想させる言葉や重ね言葉(不幸が重なるという考え)はお悔やみには用いません。
・不幸を連想させる言葉→苦しむ・つらい・とんだこと・浮かばれない・迷う、など
・重ね言葉→重ね重ね・たびたび・返す返す・しばしば・ますます・再三・重々、など


▼ 弔電を打つ場合
事情があって通夜や葬儀に出席できない場合は、弔電を打ってお悔みの気持ちを伝えます。葬儀の前日までに、故人の自宅か葬儀会場に着くように手配します。宛名は喪主にしますが、わからない時は「故○○様遺族様」とします。申し込みはNTTや郵便局で申し込むことができます。弔電用の文例が用意されていますので、参考にしましょう。NTTでのお悔やみ電報の申し込みは局番なしの115番へ。
▼ 供花や供物について
供花や供物は、遺族の了解を得てから贈るようにしましょう。最近では故人の遺志を尊重して、供花や供物を辞退するケースがあります。贈る場合は、式を行う斎場に確認しましょう。飾り付けが必要な供花や供物は、葬儀社に頼んで準備してもらいます。葬儀の会場と日時、贈り主の名前をしっかり伝え、通夜に間に合うように手配をしましょう。
▼ 花輪について
通夜や葬儀に造花の花輪を届ける習わしがありますが、これは仏式のもの。キリスト教式では行わないのですが、どうしてもという場合は生花の花輪を送ります。花屋に依頼する際にキリスト教の葬儀用と伝えればセットしてくれると思います。


▼ 通夜とは?
通夜は故人の霊を慰め、最後の一夜を共に過ごすためのもので、参列するのは遺族・親しい友人・近隣の人たちというのが本来の姿ですが、現在ではそれ以外の方や葬儀に参加できない方が参列することも多いです。しかし、故人との縁が薄い人は遺族に配慮する意味も込めて、読経が終わりましたら早めに辞去するようにしましょう。
▼ 通夜見舞い
弔問客の対応や葬儀の準備などで慌ただしい遺族が簡単に食べることができるよう、親族や親しい友人などが持参する軽食のことです。おにぎりやサンドイッチ、のり巻き、お菓子、果物、ジュース、お酒などが良いでしょう。
▼ 通夜ぶるまい
故人とともにする最後の食事で、供養、お清め、弔問のお礼などのさまざまな意味が込められています。席に着くのは故人と親しかった関係にあった方だけですが、そうじゃなくても遺族に勧められたら一口でも箸をつけましょう。
あまり遅くまで長居をすることは避けるべきですので、頃合いを見計らい席を立ちましょう。
通夜のとき、遺族は弔問客の出迎えや見送りをしないことが慣習となっていますので、そばに行って一言挨拶するか、難しい場合は目礼だけして辞去するようにしましょう。


▼ 会場でのマナー
受付で香典や供物を差し出し、記帳します。
告別式だけに参列する場合は、決められた時間内に焼香すれば良いのですが、予定よりも時間が前後する場合もありますので余裕をもって会場に着くようにしましょう。焼香が終わったらそのまま帰ってもかまいませんが、可能なら最後までいて出棺の見送りをしてあげましょう。
▼ 精進落とし
葬儀後の宴席を「精進落とし」といいます。僧侶や世話役、友人、知人など、一連の葬儀でお世話になった人たちの労を労う意味で行われます。喪主からの葬儀が無事に終了したことにたいするお礼と、献杯(けんぱい)の音頭があります。
※献杯(けんぱい)とは→杯を故人に捧げて敬意を表す意味があります。乾杯と違い大きな声で唱和したり、杯を打ち合わせたり、杯を飲み干したり、拍手をしたりはしませんのでご注意を。
 


弔辞は故人を偲び、故人に捧げる最期の言葉です。弔辞を頼まれたら、断らないで引き受けるのが礼儀です。弔辞は、喪家に保管されますので、丁寧に書くべきですが、心が伝わるように自分の言葉、文章で書くのが良いでしょう。
▼ 弔辞のポイント
①亡くなられた事への悲しみを述べる
②故人と自分との関係を述べる
③故人の業績を称え、人柄・思い出などを振り返る
④故人から得たものや教えられたことなどを述べる
⑤遺族を励まし、今後の自身の協力の意向を述べる
⑥故人の冥福を祈り結びとする
※忌み言葉「また・再びなど・重ね重ね・たびたび」は、使わないように気をつけましょう。厚手の巻紙に書くのが本来ですが、最近では「経本」のように蛇腹折りにすることも多いようです。奉書の中央に置き、左前になるように折る。表に「弔辞」と書きます。


▼ 仏式葬儀:お焼香について
仏教では、お葬式をはじめ、ご法要の折にお焼香をします。これはお仏前を荘厳することによって、敬虔(けいけん)な心をささげるという意味があります。香は人の気持ちを快くするものですが、それと同時に芳香によって、心身を清めるといった意味もあります。
▼ お焼香のマナー
①自席を立って、親族席あたりまで進んでから僧侶、遺族に一礼。
②焼香台の手前で遺影を見て一礼し、祭壇の前まで進んで合掌。
③左手の親指、人差し指、中指で香をつまみ、額の所まで押しいただきます。(浄土真宗では押しいただきません)
④再び合掌し、一歩後ずさりして僧侶、遺族に一礼し自席に戻ります。

▼ 神式葬場祭:玉串奉奠とは
神式で葬儀、告別式にあたる「葬場祭(そうじょうさい)」で行われる「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」は仏式の焼香のようなものです。玉串とは、榊の小枝に紙垂をつけたもので、玉串奉奠は「玉串に自分の心を乗せ、神に捧げる」という意味が込められています。
▼ 玉串奉奠のマナー
①神職、遺族に一礼し、右手で枝の根元を、左手で葉を捧げ持ち、玉串を受け取る。
②祭壇の手前に進み、玉串を胸の高さに持って一礼する。
③3歩前に進み、玉串の根もとを自分の方に向ける。
④根もとを左手に持ち替える。
⑤右手で葉先を持ち、時計回りで半回転させる。
⑥玉串の根もとを祭壇に向けたまま、玉串案に置く。
⑦3歩退き、遺影を仰ぎ二礼二拍手一礼する。※手を打つときは音を立てないように注意する。(しのび手)
⑧神職、遺族に一礼し、自席へと戻ります。

▼ キリスト教式:献花とは
故人との別れの儀式として「献花(けんか)」が行なわれます。これは日本独自の習慣で、カトリック、プロテスタントどちらでも行なわれています。
※キリスト教式では故人や遺影に対して手を合わせたり、拝んだりしませんので注意が必要です。
▼ 献花のマナー
①祭壇に進み、遺族に一礼。
②祭壇の前で、茎が左側、花が右側にくるように、両手で受け取ります。
③霊前に進み、一礼します。
④花を手前に向け、献花台に捧げます。
⑤信者は十字をきります。信者ではない場合は黙とうします。
⑥遺族に一礼し、自席へと戻ります。


訃報を知った際、家族葬などの理由により、葬儀の日程等が伏せられている場合はご家族や親族でのお見送りを選んだご遺族の気持ちを察し、弔問は控えましょう。
▼ 家族葬へ弔問する場合
ご遺族から、故人との関係性などにより「家族葬に参列して欲しい」と言われた場合、当ページで紹介しているような一般的な葬儀参列のマナーに則り参列しましょう。共通の友人などと共に参列したいと考えた場合は、事前にご遺族へと同伴者を伴っての参列が可能なのか忘れずに確認をしましょう。