2025.07.16
その甘い欲、鉄不足かも?
その甘い欲、鉄不足かも?
「甘いものが無性に食べたくなる…」
それ、ただの“甘党”ではなく、体のサインかもしれません。特に女性に多い「貧血」は、知らぬ間にエネルギー不足を引き起こし、甘いものへの欲求を高めてしまうことがあります。
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貧血とは?
貧血とは、血液中の「ヘモグロビン(赤血球中のたんぱく質)」が不足している状態を指します。
ヘモグロビンは、体のすみずみに酸素を届ける役割を持っており、この働きが低下すると、疲れやすい・だるい・息切れしやすいといった症状が現れます。原因として多いのが「鉄欠乏性貧血」で、鉄分の不足によってヘモグロビンが作れなくなることで起こります。
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貧血と甘い物欲の関係
では、なぜ貧血になると甘いものを欲するのでしょうか?
実は、貧血があると細胞がうまくエネルギーを作り出せなくなるため、体が「すぐにエネルギーになるもの=糖」を欲するようになります。
糖質は消化・吸収が早く、素早く血糖値を上げてエネルギーを供給してくれるため、体が自然と甘い物に手を伸ばしてしまうのです。
しかし、この甘い物欲に従い続けると、血糖値の乱高下を招き、ますますエネルギー不足を感じやすくなる悪循環に陥ることもあります。
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まとめ
甘い物への強い欲求が続くとき、それは「貧血」のサインかもしれません。
一時的に糖分でエネルギーを補っても、根本的な解決にはなりません。まずは鉄分の摂取を意識し、食生活を見直すことが大切です。レバー、赤身の肉、ひじき、ほうれん草、大豆製品などを積極的に取り入れましょう。
「甘いものがやめられない…」
そんなときは、自分の体が何を伝えようとしているのか、一度立ち止まって考えてみることも大切です。欲求の奥にある“本当の原因”に気づくことが、健康への第一歩になります。

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