いつもの溝際に、いつもの無花果と、いつもの葡萄、然しその葉の茂りはすこし薄くなって、いくら暑くとも、いくら世間から見捨てられた此路地にも、秋は知らず知らず夜毎に深くなって行く事を知らせていた。
永井荷風 濹東綺譚
多分、東京の玉の井辺りは昔は色町。その風情というか名残が少しは残っているそう。
昔は賑やかだった路地もだいぶん静かに。ここらでは荷風の作品を読み耽られるカフェもあるそうで。
さて無花果…ほんの少しだけ頂きまして…本当に少し。この無花果を使って何か作ってみましょう。
手間がかかるのは嫌なので笑。いつもの感じでレアチーズかなんかでしょうか?ナパージュする無花果シロップと甘く煮た無花果で。
出来るかどうかは分かりません。
秋を少しずつ感じる中で、無花果や葡萄を楽しめるのは嬉しいですね。福島の秋は様々楽しめます…残暑含め。
秋になると夜は長くなり、静かに更けていきます。
星の間の線、形のあはれに短くほのかなるは心の幽かなるに由る…ブレンドも合わせて作って行きましょう。
明日はいつも通り10時から。ゆるりと18時までお待ちしてます。
#unit_coffee_stand