中野不動尊巡り｜中野不動尊│初詣・お参り・厄除け・パワースポット

こと清水の中に立っている地蔵尊です。
「とげぬき」というのは、人間の五慾・三毒・四苦・三障を取り除くことを言います。このような、「サワリのとげをぬく」ことから、参拝の人々は自分の悪いところがよくなるようにと願いを込めて、自分の気になる場所を地蔵尊のお体に照らし合わせてたわしでこする習わしがあります。
※五慾(見・声・香・味・觸の慾)
※三毒(貪・瞋・痴)
※四苦(生・老・病・死)
※三障(皮・肉・心の煩悩)

眼守不動明王(がんしゅふどうみょうおう)が祀られていて、昔は護摩堂と言われていました。
眼病祈祷のほかに智慧学問、交通安全などの眼にかかる霊験あらたかな祈祷戒壇です。総ケヤキ造りのお堂の内外には佐藤玄々(さとうげんげん)の彫刻が見られます。中でも二人の男が棟木を持ち上げた格好の「力持ち」の彫り物は、玄々の力作として有名です。

「こと清水」
祈祷殿の地下から湧き出ています。こと姫の美しい姿が水に映ったことから「こと清水」の名があります。ここで手を洗い、地蔵尊に水を手向け、五慾を流してから奥の院に進みます。
※こと姫(平安後期に、不動尊に供事を続けた娘。孫治郎と一緒になって境内に住み、栗子越えの人々を助けたという)
「岩窟(いわや)の清水」
奥の院の洞窟から湧き出る清水です。水温は13.5度、ミネラルに富む飲料水です。とげぬき地蔵に手向ければ三毒が取り除かれ、飲用すれば活気がでるといわれています。

奥の院洞窟の入り口にそびえる三層の建物が大日堂です。
昭和五十四年に開山八百年を記念して建てられました。最上層堂内の本尊は大日如来で、二十年ごとに開帳されます。脇立に不動明王と愛染明王(あいぜんみょうおう)が並び、大間の両側の経蔵には三万巻の般若心経が納められています。建物の最下層は顕霊門(けんれいもん)と呼ばれ、入り口の山額には「通顕霊応(つうけんれいおう)」と書かれています。
※通顕霊応(心が通じて、霊験を顕わすこと)

「みほとけも　みかみもひかり　やわらかく
　　　ちかひのふかき　しらたきのさわ」
奥の院のご本尊は三ケ月不動明王。当山で最も古く、洞窟の中には「不滅の聖火」が燃え続けています。

治承三年。恵明道人(えみょうどうにん)が一匹のカモシカに導かれこの地に訪れたとき、山神さまから「この地に不動明王を遷せ」というご宣託を受け、その年の五月三日に恵明道人によって奥の院にある洞窟内に三ケ月不動明王が祀られ、九字の聖火が燃え初めたのが当山のはじまりです。
「不滅の聖火」は平安の昔から人々によって守り継がれ、今もなお消えることなく洞窟の中に赤々と燃え続けています。「不滅の聖火」は中野不動尊のシンボルであり、人々のこころでもあるのです。
洞窟の中には、中央に三ケ月不動明王が祀られ、その両脇に「出世」「世直し」の不動明王が合祀されています。

日本三不動の中野不動尊も開かれてから数百年の間は建物が一つもありませんでした。命がけで山道を登って奥の院に詣でた人々は、そこに二日も三日も泊まることもありました。こうした人々や修験者(しゅげんどう)たちによって雨露をしのぐために穿たれたのが奥の院の「七つの洞窟」です。今は七つの洞窟が繋がっていて、巡れるようになっています。
洞窟内部はいくつかの横穴が枝のように分かれ、行き止まりがやや広くなっており、ここを単座(たんざ)と呼んでいます。昔、この単座で人々がおこもりをしたり修行したことが偲ばれます。今、この三十六ヶ所の単座には、三十六童子が祀られています。
※三十六童子(不動明王の眷族(けんぞく)。つまり弟子たち)

奥の院洞窟めぐりの南門、中門、顕霊門に並ぶ出入り口の一つ。
山額には「寂光門(じゃっこうもん)」と書かれ、最東端に位置する唐風重層の門です。
七月中旬には「夏のお茶会」が催され、滝しぶきの涼やかな緑陰のもとお抹茶が振る舞われます。

昔(弘安六年ごろ)この地方に疫病(えきびょう)が流行しました。山主は不動明王のお示しによって大釜で薬草を煎じ、牛車に積んで病人に与えたところ、忽ち治って人々は安堵しました。それから、誰言うことなく「あんど釜」といわれるようになったといわれています。
その後、大釜はいろいろなことに用いられ、様々な民話も生まれました。
※現在の大釜は当時のものではありませんが、重さ一噸(とん)半。四俵の米を一度に炊くことができます。

寺号を「中野山大正寺(なかのさんだいしょうじ)」といいます。
当山は治承三年開創ですが、明治初期ごろに明治維新による修験道弾圧がもとで、不滅の聖火も消えようとしていました。しかし、山を守ろうと信徒たちにより本堂が建てられ、明治三十六年に大本山永平寺(だいほんざんえいへいじ)六十四世森田悟由(もりたごゆう)禅師を勧請して開山されたのが「曹洞宗(そうとうしゅう)中野山大正寺」です。
それまでの修験道から曹洞宗の改宗されたもので、ご本尊は御深草天皇(ごふかくさてんのう)の持仏とされていた「厄除(やくよけ)不動明王」で、勅願仏(ちょくがんぶつ)ともいわれる尊い仏像です。

本店と西店があり、参拝者の無料休憩所となっております。
いつでも薬草茶の十貴茶を振る舞っておりますので、ぜひお立ち寄り下さい。

厄除けだんごも捨てがたいけれども、ぐるっとスタッフ一押しはじっくりと味の染み込んだアツアツ玉こんにゃく！
中野不動尊にお参りに来たときは必ず食べます。