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2019.07.10
福島県の学力の現状とは
7月9日㈫、ベネッセ総合学力テストいわゆる進研模試を実施し、高校1年生の全生徒、および高校2・3年生の大学受験希望者(生徒の約80%)が受験しました。
進研模試は大学受験対応模試では全国最大規模で、高校1年生の場合、全国で約48万人が受験します。現在の18歳人口は約117万人、大学進学率は約52%ですので、大学受験志望者のほとんどが受験していると言ってもよいでしょう。
みなさんは、「福島県」の大学受験力をご存知でしょうか。実はこんなデータがあります。
〇東京大学合格者(2018) 0.787人(高校生1000人当たり) 全国44位(東北6位)
〇旧帝大合格者(2019) 6.971人(高校生1000人当たり) 全国43位(東北6位)
もちろん、大学だけが人生ではありませんし、まして難関大学が全てとは思いません。しかし福島県が全国の中でこの位置にいることを県民のみなさんはどのくらい知っているのでしょうか。実は、東北大学合格者数や国公立大学合格者数も人口比で計算すると東北最下位というデータもあります。
福島県で生まれて福島県で生きて福島県で死ぬという人生は否定されるものではなく(私がその一人です)、むしろステキな生き方だと思います。でも、東大や旧帝大出身者は、当然ながら、日本の政治や経済の中心で生きていく確率が高いわけです。福島で生まれ、福島を愛する人がそういう場所にきわめて少ないとしたら、福島県はどうなってしまうのでしょうか。また、難関大を志願しても、福島県という環境に生まれたという理由で、首都圏等の子どもたちよりもいちじるしく困難な状況にあるとしたら、それは悲しいことではないでしょうか。
高校入試はほぼ地本の高校を受験するわけですから、いわば「県北大会」です。それが、大学受験からは一気に「全国大会」になるわけです。県北大会しか経験していない人間が全国大会で勝つためには、自分の力を全国規模で客観的に把握し、目標に向けて努力を積み重ねる必要があることは言うまでもありません。今回の進研模試はその大切な目安となるのです。
グローバル社会が進展しています。子どもたちは都道府県どころか、国家という枠組みを超えて生きていかなければならない時代がきています。そういう時代に活躍できる人材育成を、社会のために、そして何よりも子どもたち自身のために、行っていかなければならないと切に実感します。
福島成蹊高等学校ホームページ→http://www.f-seikei.ed.jp/hs/
福島成蹊中高一貫ホームページ→http://www.f-seikei.ed.jp/jhs/

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