2019.07.12
李(すもも)の実がたくさんなりました
「成蹊」という校名は、校訓「桃李不言下自成蹊(桃李もの言わざれども下おのずから蹊を成す)」の下の二文字からとっています。これは中国の古典「史記」の一節で、「人里離れた深山の桃李(とうり…桃とすもも)は美しい花が咲き、美味しい実を結ぶ。深山のために直ぐ人目にはとまらないが、一度見つけ出されればそれを愛でようと人々の歩みも繋くなり、谷間に尾根に自然と小道(蹊)が作られる。そのように人間も、かおり高い徳操を内に蔵していれば、自ら求めなくても人々はその徳を慕い集ってくるものである」との意味で、本校の教育の根幹であり、107年間不変の校訓です。
その校訓の最初の2文字である「桃李」も成蹊生が愛するフレーズです。本校の文化祭は「桃李祭」(9月8日㈰公開です!ぜひいらしてください)、父母と教師の会は「桃李の会」、その会報も「桃李」などなど。校訓にあるような人間を目指す思いを「桃李の精神」と呼び、2万7千余名の卒業生の皆さんの胸にも刻み込まれていることと思います。俳優の松坂桃李さんもおそらくは同じ思いから命名されたのではないかと想像されます。
中庭にあるすももの実が今年は数多く実りました。こんなになっているのは記憶にないほどです。「桃李門に満つ」ということばも中国の古典に見られます。優秀な門下生が多く集まることの例えです。今年のすももの豊作は、その象徴なのかもしれません。
福島成蹊高等学校ホームページ→http://www.f-seikei.ed.jp/hs/
福島成蹊中高一貫ホームページ→http://www.f-seikei.ed.jp/jhs/

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