福島成蹊よくある質問


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2019.10.02

福島県の学力をご存知ですか? 成蹊中模擬入試

 10月20日㈰10:00~12:00に「福島成蹊中学校模擬入試」を行います。

 これはもちろん本校の受験につながるイベントなのですが、一方、受験予定のない皆さんにもぜひ、受験していただきたいと思っています。

 今年、行われた「全国学力学習状況調査」いわゆる、全国学力テストでは福島県の順位は小学6年生が29位、中学3年生は41位でした。小学生も全国平均を下回っているのですが、中学生は最下位グループとなっています。

 小学校、中学校で行われる定期考査は、授業でやった内容についての「確認型」のテストです。平均点が80点~90点になることもあります。子どもたちがいわゆる「実力型」のテストを受験するのは、高校受験を対象とした新教研もぎテストが初めてという場合が多いと思いますが、この模試も当然、福島県内、もっと言えば、自分がいる地域(県北、県中など)の中での自分の力が分かるにすぎません。福島県の状況が上記のようであるにもかかわらず、地域内で上位だからと言って満足してしまっているとしたら、どうでしょうか?大学入試は言うまでもなく、全国区の戦いなのです。

 もちろん、中には全国的な視野を持ち、学習塾さんにお世話になるなどしながら、高いレベルで学習している方もいます。しかし、問題は、そういったことが首都圏では当たり前であるのに、福島では問題意識が極めて希薄であることではないでしょうか。私は小学生の時から全員がガツガツ勉強するべきとは思いません。ドッヂボールも部活動も、子どもたちの発達のために大切なものです。しかし、自分(自分のお子さん)がどの程度の実力があるかも曖昧にしたまま、小学校、中学校、高校と進み、いざ、大学受験を目の前にして現実を突きつけられるのでは、あまりにかわいそうなのではないかと思います。

 首都圏のお子さんと福島のお子さんの最も大きな差は「意識」だと思います。首都圏の私立中学校受験率は15%程度と言われています。意外と低いですよね。でも「中学受験」が文化となっていますので、公立中学校に進む生徒にも「勉強をきちんとする」という意識が強くあります。以前に「東京で、見るからにヤンキーの中学生がファストフード店で進研ゼミのプリントをやっていた」という話を聞きました。そういう意識で日常を過ごす者とそうでない者では、きわめて大きな差がつくことは当然ではないでしょうか。29位→41位という値はそのことを如実に示しているように思います。

 本校の模擬入試は、首都圏の中学入試問題の傾向も踏まえつつ、通常の小学校の教科書レベルまで、広く出題があります。おそらくは、多くのお子さんは、学校のテストとの差にびっくりすると思います。しかし、毎年、保護者の皆様からは「そこから学習に対する意識が変わった」とのお話をいただきます。自分のいる世界が極めてせまく限られた世界だったことに気付けば、自然と子どもの意識は外に向いて行くと思います。首都圏の子どもたちと福島の子どもたちに、本質的な差などあるはずがないのです。

 本校は11年前の開校当時から、入試問題(模擬入試問題)は「地域へのメッセージ」と考えて作成してきました。今、この問題をバリバリ解けるお子さんは多くはありませんが、やがてはそうなるように、そういう意識が当たり前になっていくように、という願いを込めています。まずは、未来への第1歩として、本校入学希望者以外の皆様にも模擬入試をご活用いただければありがたいと考えています。

模擬入試の詳細・申し込み→http://www.f-seikei.ed.jp/jhs/event_report.php?CN=281749


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