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2018.06.18

教育実習雑感

 卒業生4名が先週末まで本校で教育実習を行いました。
 私は教員以外の仕事をしたことがないのですが、客観的には教員って特殊な職業なんだろうと思います。「教育」を提供する仕事なので、サービス業(特に私学は)だとは思うのですが、目的が「生徒の成長」なので、そのためにはときには叱ったり、間違いを指摘したり、顧客(生徒)が不満に思うようなこともしなければなりません。われわれがいくら熱心に仕事をしても、生徒・保護者から不満を持たれることもありえますし、逆に、目的を追わなければ(生徒と友だちになって、授業中は生徒を笑わせ、テストはゆるく作り、成績は甘くつけ…)生徒からは好かれやすいかもしれません。
 ただ、「教育の成果は○○年後に現れる」というのは、教育の世界ではずっと言われている言葉です。在学中は納得いかず不満に思った先生の指導が、自分が社会人となり、親となっていくなかで、その意味に気づいていくこともあると思いますし、教員が真剣に仕事をしなければ、その逆もあると思います。私たちはそのことを信じて、目の前の生徒に真摯に向き合うだけです。教員は6歳から60歳まで学校の中でしか生きていませんので、おそらく、世間知らず、常識知らずで、頭はカチカチなのでしょう。でも、学校の中にいるからこそ理想を語ることができるのだと思います。
 実習生のフレッシュで真剣な授業を見ていると、自分が学生の頃を思い出します。大学ではいろいろ学びましたが、結局、教員になる決意をした決めては教育実習だったような気がします。今回の実習生たちは教職の道を選ぶのでしょうか?「教え子」が「仲間」になるのも、この職業の喜びの一つです。


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