【伊達市、福島市、二本松市】
◆プロフィール |
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木幡 浩(Kohata Hiroshi) 昭和35年<1960年>10月生まれ |
◆趣味 |
音楽鑑賞、スポーツ、食べ歩き |
◆学歴 |
昭和54年3月:福島県立原町高等学校卒業 昭和59年3月:東京大学経済学部卒業 |
◆経歴 |
昭和59年4月:自治省(現総務省)入省 平成29年12月8日:福島市長(1期目) |
◆政策目標 |
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「ひと・暮らし・いきいきふくしま」の実現 「産業・まちに活力ふくしま」の実現 「風格ある県都ふくしま」の実現 |
◆福島のまちづくりに関して |
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今、中心部のまちづくりは絶好の機会であり、最後の機会だと捉え取り組んでいます。 若い方達からは、中心部の賑わいがたりない、買い物する場所がないという声が届いています。一番中核となるべき中心部のまちづくり機能と、中心市街地にある公共施設の戦略的再編整備をどうしていくかを考える、2つの委員会を立ち上げています。これについては、今年中に委員会から提言を頂いて、その上で、市としての青写真を年内中に示したいと思って進めているところです。 中心部に商業機能を呼んでも人が来なければ意味がないので、人が集まるコンベンション機能を中心部にもってきて、コンベンションに集まる人たちがまちを回遊し、その人たちを目当てに、お土産や食事などの商業施設が充実していく。 このようなイメージで、民間とタイアップしながら、コンベンション機能を起爆剤に、人が集まる仕掛けをし、まちの中の需要を作りだして賑わいのあるまちづくりをしたいと考えています。 あとは、外から来る人にばかり頼っても限界があるので、街なか居住やコンパクトタウンなどで、まちの中の需要を作り出し、民間の方が強気の投資ができるようなムードを作り上げたいと思います。 |
◆子育て |
将来は人口減少が進む時代、福島で子育てや教育をしたいと思える魅力的な街でなければ将来はないと考えております。子育てしやすいまちのシンボルとなっているのは、待機児童がゼロのまち。福島市も待機児童は出来るだけ早くゼロにして、さらに多様なニーズに合った保育を充実させ「子育てをするなら福島市」と思ってもらえるようなまちづくりをしていきたいです。 教育に関してはICT(プログラミング教育)や英語教育を取り入れた教育など、時代のニーズに合わせた特色のある教育の先進地になっていかなくてはと思っております。 中核市になって、先生方の研修も福島市で出来るようになりました。県の研修以上に、特色のある教育が出来るような仕組みを作っていきたいと思います。 |
◆観光 |
観光に関しましては、痛手の大きい部分でもありますが、震災前に比べると修学旅行は7割、一般の観光客全体では9割ちょっと、外国人はようやく1.1倍という数字が出ています。これから、今まで回復しきれていなかった分の伸びしろがあると思っています。 福島は資源が豊富にあります。福島らしいものをもっとアピールしていき、いろいろな観光地を売り出していきたいと思っております。 今までは花見山観光がメインでしたが、荒川も8年連続で日本一の清流となりました。荒川には、珍しい土木遺産の堰堤もあります。単なる観光というより、自然や文化などを絡めた体験型や、従来の観光と違った感動のあるものをシリーズ化し、人が来る仕組みを作り、それを外に発信していき、もっともっと福島の素晴らしさをアピールしていきたいと考えております。 福島の場合、非常に内向きで、よそから来る仕組みを作れていないため、来年開催される絆まつりやオリンピック・パラリンピックを機に人がどんどんくる仕掛けを作っていきたいと思います。 当たり前のことをやっていてもダメなので、今ある資源をグレードアップすることにも力を注いでいます。 今仕掛けていることは新しい事へのチャレンジ。 観光農園を例にあげますと、これまでのように果物狩りを楽しんでもらうだけではなく、夜の果樹園でのディナーなど、新たな企画に挑戦しています。 従来とは違った感動のできる観光と特色のあるまち。花や音楽を感じてもらえるまちにしていきたいと思っております。 |
◆市民に向けてのメッセージ |
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今年で市制施行111周年を迎えた福島市は、4月から中核市へ移行し、新たなステージへのスタートをきりましたが、原子力災害からの復興や風評被害に加え、人口減少、中心市街地の衰退、待機児童問題など課題が山積みしています。 一方で、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における野球・ソフトボール競技の福島市開催や、東北中央自動車道の開通、福島医大、福島大学への新学部設置など、福島市が発展していく舞台は整ってきました。 これらの機会を飛躍のチャンスと捉え、「開かれた市政」と「スピードと実行」により、元気あふれる福島の新ステージへと飛び出す取り組みを進めていきます。そして、福島市だけではなく、県北、県全体の発展に貢献していきます。 市民の皆さんにもどんどん市政に参加いただき、コミュニケーションを大事にしながら、市民総参加、オールふくしまで福島市の新ステージへ飛び立ちましょう! |
木幡 浩 (こはた ひろし) |
福島市長 |
◆ インタビュアーから ◆ お忙しい中、貴重なお話をいただきありがとうございました! 市長の想いと、これから福島市が目指していくことを分かりやすくお話いただき、大変ためになりました。 私達も福島市をより楽しく賑わいのあるまちにしていくために、とても微力ではありますが、精一杯頑張っていきたいと思います。 |
写真担当:A.H インタビュー:D.M |