福島市の自立訓練・就労移行支援 「福島市就労支援凸」

福島市就労支援凸

2026.07.22

#84【代表ブログ】コミュニケーションの「事故」と「事件」。事実と感情を切り分ける凸(デコ)の支援哲学(前編)

こんにちは!

福島市就労支援凸(デコ)の代表、

遠藤一歩です。

 

このブログは、私が日々の支援や運営の中で感じた

「気づき」を基に言葉にしています。

 

本日は、

発達障害や精神障害のある方と関わる上で

非常に重要となる、

「事実と感情を切り分ける」

というテーマについてお話ししたいと思います。

 

 

◆対等だからこそ、コミュニケーションミスは起きる

 

凸(デコ)の支援の根底には

「スタッフと利用者さんは対等である」という哲学があります。

 

そのため、

職員と利用者さんの居場所を分けず、距離を近く保っています。

 

また、加えて毎週1人25分ずつ

じっくりと作戦会議(面談)の時間を設けています。

 

コミュニケーションの量が多い分、

当然コミュニケーションミスが起きる確率も高くなります。

 

利用者さんとのコミュニケーションミスは、

発達障害や精神疾患による独自の認知があるため、

そのリスクは避けられません。

 

しかし、

私たちはそのコミュニケーションの機会を減らすことはしません。

 

なぜなら、

ミスや摩擦が起きることは、

ご自身が自分の「認知の独特さ」

に気づくための貴重なチャンス(機会)でもある

と考えているからです。

 

 

◆事故が「事件化」してしまうメカニズム

 

ここで、

私が考える「事故」と「事件」の違い

について触れたいと思います。

 

何かの意図を持って引き起こした事象が「事件」、

意図がないのに起きてしまった事象が「事故」です。

 

例えば、

誰かのふとした一言(事故)が引き金となり、

過去のトラウマがフラッシュバックして

心身の不調を引き起こしてしまうことがあります。

 

さらに、

フラッシュバックが起きると、

現実と過去の記憶がごちゃごちゃになり、

事実が誤って書き換えられてしまう

「転嫁」

という現象が起きることがあります。

 

私には全く意図がなかった(事故だった)

にもかかわらず、本人の記憶の中では

「遠藤さんにみんなの前で怒鳴られた!」

という悪意のある「事件」として記憶されてしまう

ことがあるのです。

 

 

◆謝るのではなく「事実を記録する」

 

このように事故が本人の中で

「事故の事件化」してしまった時、

私は安易に謝罪することはしません。

 

大切なのは、

そこで起きている「事実」をしっかりと記録

しています。

 

事件と事故は全く違うものであり、

我々ができるのは客観的な事実を記録として残すこと。

 

そして機会が訪れた時に、

その記録をもとにご本人と一緒に振り返り、

自分の認知の癖に気づいてもらうための資料とすることです。

 

後編では、

過去に私が経験した苦い出来事と、

それが現在の支援や企業様へのサポートに

どう繋がっているかをお話しします。

 

(後編に続く)

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