福島市の自立訓練・就労移行支援 「福島市就労支援凸」

福島市就労支援凸

2026.08.03

#94【代表ブログ】根拠のない応援はしない。凸(デコ)流「元気づけ」と困難の素因数分解(前編)

こんにちは!

福島市就労支援凸(デコ)の代表、

遠藤一歩です。

 

このブログは、

私が日々の支援や運営の中で感じた

「気づき」を基に言葉にしています。

 

最近、私は福島市就労支援凸(デコ)の

事業定義を改めて「元気づけ屋さん」だ

と再定義しました。

 

本日は、

私たちが考える「元気づけ」とは

具体的にどういうことなのか、

ある利用者さんの事例を通してお話ししたいと思います。

 

 

◆ 根拠のない応援ではなく、冷静に「分解」する

 

「元気づけ」と聞くと、

「わっしょい、わっしょい!」

「頑張れ!君ならできるよ!」と、

とにかくポジティブな言葉をかける姿を

想像されるかもしれません。

 

しかし、

私たちがやっているのはそのような

根拠のない応援ではありません。

 

困難に直面して身動きが取れなくなっている方に対し、

冷静にその問題を

「素数になるまで分解(素因数分解)する」

お手伝いをすることが、

私たちの元気づけのアプローチです。

 

 

◆ 事実と思い込みを切り離し、心を落ち着かせる

 

ある時、予期せぬトラブルが起き、

ご自身の立ち位置がわからなくなるほどの強い不安から、

抗うつ薬を過剰服薬(オーバードーズ)してしまった

利用者さんがいました。

 

その方は

「自分がミスをしてしまったんだ」

と強く思い詰めていました。

 

そこで私は、

そこに至るまでの経緯を

客観的な「事実ベース」で書き起こし、

一緒に確認する作業を行いました。

 

質問を繰り返しながら

事実を明らかにしていくと、ご本人の

「思い込みや感情」と

「客観的な事実」が次第に切り離されていきます。

 

すると、

最初は一面的にしか見えなかった出来事が、

他の人の介入や別の可能性も見えてきて、

多面的(立体的)に捉えられるようになります。

 

「すべて自分のせいだ」という

思い込みが解きほぐされることで、

その方は徐々に心の落ち着きを取り戻すことができました。

 

 

◆ 「相談する」という成功体験が、次の一歩に繋がる

 

問題を細かく砕き、

多面的に捉えられるようになると、

「こうすれば対処できるかもしれない」

という打ち手が見えてきます。

 

対処可能だと認知が変われば、

身体的な不安反応も自然と収まっていくのです。

 

今回、

僕と一緒に状況を分析・分解して落ち着きを取り戻せたことは、

その方にとって

「人に相談するとはこういうことか」

という大きな成功体験になったはずです。

 

次に辛いことが起きた時、

一人で抱え込まずにSOSを出してくれる

きっかけになればと願っています。

 

※ただし、この「分解」のアプローチが

万能な魔法の薬だと言いたいわけではありません。

 

医療がいらない、

医療を超えるなどと言うつもりは全くなく、

適切な医療が必要なケースは当然ある

という前提に立った上での、

私たちなりの支援の形です。

 

後編では、

この「分解する」という考え方を、

企業の組織運営や

ミス防止にどう活かすかについてお話しします。

(後編に続く)

 

 

◆ 福島市就労支援凸(デコ)

 

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