カナダ研修旅行第2日目(2月27日㈬)
成田から約9時間のフライトを経て、日本時間27日午前3時半頃(現地時間26日午前10時半頃)に無事、カナダ第3の大都市バンクーバーに到着しました。
バンクーバー空港から30分ほどハイウェイを走り、現地時間の13時にトゥワッセン港からフェリーで出港。研修を行う目的地は、北米大陸から海峡を隔てて西にあるバンクーバー島の「ビクトリア」。実はブリティッシュ・コロンビア州の州都はバンクーバーではなくビクトリアです。ビクトリアはカナダの都市部では最西端に位置し、海流の影響により温暖で暮らしやすい街です。リタイア後、ゆったりと暮らす方々も多く、治安も良好です。バンクーバーが大都会・東京なら、ビクトリアは落ち着いたたたずまいの京都、という趣で、中学生が安心して研修できる環境があります。
天候にも恵まれ、穏やかで快適な海の旅を経て、14時30分ごろビクトリアに到着。有数の観光地である「ブッチャートガーデン」を散策し、その後、ビーコンヒル公園で新渡戸稲造先生の碑とテリー・フォックスの銅像を見学しました。
新渡戸稲造先生は旧5000円札で有名ですが、世界の国々が手をつなぐことに尽力した思想家、教育者であり、「われ太平洋の橋とならん」の言葉を残し、ビクトリアで亡くなっています。テリー・フォックスは癌で片足を失い義足となったものの、癌研究が推進されるための資金を集めるべく北アメリカ大陸横断マラソンを決行しましたが、志半ばで命を失った人物で、「義足の英雄」と呼ばれています。
命を懸けて信念を貫いた2人の記念碑にふれて、生徒たちは何を感じたでしょうか。
日本とビクトリアでは実質17時間の時差があり、2月26日は41時間あった計算になります(日本に戻るときに時差は回収されますが)。さすがに移動中のフェリーやバスの中では睡眠をとる生徒が多くみられました。
長い1日の最後、ホストファミリーとのマッチングでは、一人ひとり名前が呼ばれ、1週間お世話になるカナダの家族と握手を交わしました。一人1家族のホームステイです。生徒たちの不安そうな表情や緊張感はもちろんありましたが、元気にそれぞれの家庭へと分かれていきました。
うまくいくこと、そうならないことを経験し、次はこうやってみようと深く考えを巡らせて行動にうつしていくことは、必ずや自分の大きな成長につながるはずです。言葉は通じなくてもぜひ心通うホームステイであってほしいと思います。
フェリーの中の昼食はそれぞれ英語とカナダドルで買い物をしました。
ブッチャートガーデン前で記念撮影
新渡戸稲造先生の碑
テリー・フォックス像
ホストファミリーとパシャリ!
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