福島成蹊よくある質問


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2019.04.24

「自習」の意義

 本校の上浜キャンパスには「大演習室」があります。

 この部屋は集会や大人数の授業など、さまざまな用途で使われているのですが、放課後は「自習室」として開放されています。

 最近は「映像授業」の配信サービスなども多くなってきています。これはもちろん、上手に使えばたいへん効果的だと思います。何度でも再生できるビデオは、たとえば「抜けていた」「忘れていた」分野の復習などにはもってこいでしょう。しかし言うまでもなく、これらは画面の前にいるであろう顔の見えない不特定多数の視聴者に対して一般的に展開されているものです。

 それに対し「学校の授業」は、教員は質問したり雰囲気を感じたりしながら、生徒が理解できるよう、生徒の反応に合わせて、時には予定を変更しながら展開します。授業は目の前にいる生徒のためのそのときだけのライブであり、同じ授業は二度とできません。とは言え、対象となる生徒は通常は40名程度おり、一人ひとりの力も異なりますので、どこに焦点を合わせて授業をするかは教員の悩みどころです。

 それに対し「自習」は100%自分のための学習です。自分が分からないところや自分が伸ばしたいことを自分に合ったやり方で進めることができます。だから自習こそが学習の基本と言われるのです。きちんとした自習ができるようになったら、力はぐんぐんと伸びていきます。

 人間は環境に左右される生き物です。「劣悪な環境の中でも自分の信念を貫くことができる」という人は多くはないでしょう。逆に言えば、優良な環境があれば、少々意識が低くても自然と頑張ることができます。そのための「自習室」です。一人ひとりが他者にとっての「環境」でもあり、口には出さなくともお互いが助け合う空間となっています。本校の「受験は団体戦」という考え方を象徴する空間とも言えるでしょう。


福島成蹊中学校・高等学校|福島県・中高一貫校・オープンスクール
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